釧路港でコンブ養殖試験 ブルーカーボン効果を実証【釧路】
ジャパンブルーカーボンプロジェクト(JBP、吉川京二代表)は7日、海の二酸化炭素(CO2)吸収源「ブルーカーボン」の実証実験として、釧路港西港区の島防波堤付近でコ ンブの養殖試験を開始した。 試験を行うのはオニコンブで、種苗を付けた糸を巻き付けたロープを海面に張って養殖する。ロープは全長60㍍でそのうち30㍍部分に種苗糸を仕込んでいる。この日は養殖用ロープと対照用のロープ1本ずつを設置した。
オニコンブは環境適応能力が高いため有望なブルーカーボンとして期待されるが、今後成長スピードやCO2吸収量がどの程度あるかなど検証する。また、対照用のロープについても、どのような海藻類が付着するか観察する。
実証実験が行われている島防波堤は沖合約3㌔で道開発局が整備を進めており、背後に浚(しゅん)渫(せつ)土などを投入して藻場を造成している。JBPは、ここで海草のスガモ移植や雑海藻駆除によるCO2吸収効果を測る実験を3月から2025年5月まで実施している。加唐巧専務は「釧路市のゼロカーボンシティに貢献できれば」と話している。
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