【日高】町スポーツ少年団指導者協議会が主催する自然体験アクティブクラブの「門別競馬場バックヤードツアー」が11月27日、門別競馬場で行われ、小学３年生から一般参加者ら計24人が参加して施設を見学した。町教委共催。

　同クラブは、仲間と自然体験に取り組み、主体性や協調性、創造力、異年齢間の集団活動を通して社会性を養うことを目的に「うみ遊び」、「ラフティング」、「有珠山登山」、「広富アドベンチャー」、「落葉で食材を焼いてみよう」、「施設見学」など全10回開催。今回のバックヤードツアーで今年７回目の事業となる。

　この日は、北海道軽種馬振興公社総務部の土橋立次企画広報室長が各施設を詳しく説明。最初にホッカイドウ競馬所属の米川昇きゅう舎を見学。米川調教師から今季の同競馬が終了しているため、他の場所に行っている馬がいるなどの説明を受けた。現在は24頭、多い時は43頭の世話をしていたという。

　米川調教師は１歳から２歳になる馬について「まだ若い馬のため、競走馬になるために人を乗せる、鞍をつける、指示を的確に伝えるために馬の口に含ませる棒状の道具（ハミ）をつける、ゲート練習などさまざまなことを教える。いろいろな所から集まっているので、馬同士コミュニケーションを取っている」ことのほか、「餌は１日３回で、牧草は好きなだけ与え、配合飼料は１日３〜４㌔与える」などと話した。

　室内トレーニング場の坂路は、深さ30㌢のカラマツチップが全面に敷き詰められており、足に馴染むように作られている。坂路を設けることによって脚力を鍛えるとともに、心肺機能力を高めることができ、屋根があるため１年を通して活用できる施設。装鞍所や本馬場、ゲート見学もし、午後からはＶＲでジョッキー体験を楽しんだ。

　参加した富川小５年の谷越由奈さんは「とても楽しく、発見することが多かった。レースだけでなくいろいろな人が働いているのがわかった。知らない場所、入れない所に案内してもらいとても良い体験になった」と話した。

米川きゅう舎で馬の育て方、特性などの説明を聞く参加者たち