「五稜星の夢」上空に打ち上がった花火（３日午後５時１５分ごろ、五稜郭タワー展望台から）

　国の特別史跡・五稜郭跡周辺に約２０００個の電球を点灯し星型に彩る「五稜星の夢（ほしのゆめ）イルミネーション」（実行委主催）は３日、郭内から花火を打ち上げた。大勢の観光客や市民が華麗な光のコラボレーションを満喫した。

　１日に開幕した同イベントは１９８９年から毎年開催。今年から堀沿いに並ぶ電飾が一辺ずつ順番に点灯し、星型が浮かび上がる仕掛けを導入した。

　最初の週末となった３日はあいにくの雨模様にも関わらず、午後５時１５分から打ち上げ開始の花火を見ようと、同４時ごろから五稜郭タワーの展望台は大混雑。大小さまざまな花火が次々と夜空に打ちあがると、来場者は歓声を上げて楽しんでいた。

　１日から３泊４日で函館旅行を楽しんでいる埼玉県の会社員、山中広一さん（５３）と奈緒子さん（４８）夫妻は「最終日の夜に素敵なイベントを見ることができて感激。上から見下ろす花火はとてもきれいだった」と喜んでいた。

　イルミネーションは毎日日没から午後７時まで点灯（２月１０日以降は午後５時半～同７時）。五稜郭タワーの営業は同６時まで。