10月の市電利用43万人超 観光需要喚起策効果か【函館】
函館市企業局交通部によると、函館市電の10月の乗客数は前年同月比22・6%増の43万3902人(確定値)だった。政府の観光需要喚起策「全国旅行支援」の影響で、休日だけでなく平日の観光客の利用が好調だった。また、定期による市民の利用も多く、同部は「コロナ禍では異例の数字。冬季イベントも実施されるので、今後に期待したい」とする。
コロナ禍でみると、10月は同じく観光需要喚起策があった2020年10月の43万5008人に次ぐ記録。旅行支援による観光需要増加で利用が伸びた。全乗客数のうち、観光客などによる定期外は約7割の31万4422人に上る。これまでは土日曜や祝日、連休などに多かったが、還元率が高くなるクーポンの配布も手伝い、平日の利用も多かった。
また、同月は定期の更新月でもあり、11万9480人が定期利用したといい、今年8月の約4万人、9月の約5万人を大きく上回った。
例年であれば10月以降は観光需要が低迷する時期だが、今年は11月も市の独自策「はこだて割」も加わり利用客数は好調といい、12月も冬季イベントやイルミネーションなどが行われることから、利用数も伸びるとみられる。
同部は「今後もコロナの動向に注視し、車内でのマスク着用や定期的な換気など感染症対策を施しながら、安全運行に努めていきたい」と話している。
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