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日刊留萌新聞

JR留萌本線の歴史を後世に 留萌駅で展示始まる【留萌】

懐かしい留萌本線の写真が並んでいるJR留萌駅の待合室

 JR留萌本線の沿線4市町が、来年3月末で石狩沼田―留萌間(35・7キロ)を廃止することに合意したことを受け、留萌市教育委員会は23日からJR留萌駅内で特別展示を始めた。留萌本線に関する年表や写真などを並べており、利用者が足を止めて廃止を惜しんでいる。

 JR留萌本線沿線自治体会議は、8月30日に港西コミュニティーセンターで第9回会合を開催。JR北海道が示した石狩沼田―留萌間(35・7キロ)を来年3月末、残る深川―石狩沼田間(14・4キロ)を令和8年3月末で段階的に廃止する案について、4市町は受け入れを決めた。

 市教委では、明治43年の開通後110年以上にわたる歴史を振り返り、後世に伝えよう―と、特別展示を企画した。

 同駅待合室では、JRが作成した留萌本線の歴史年表を掲示。明治43年11月23日の開業、昭和2年10月開通、同62年3月廃止の旧羽幌線、平成22年11月の留萌本線開業100周年、同28年12月の留萌―増毛間廃止などが記されている。

 また、明治~昭和に撮影された留萌駅、留萌本線に架かる橋、幌糠駅にあった貯木場などの写真約80点がズラリ。従来展示していた物に加え、市教委で保管していた写真も並べた。さらに、留萌出身で旧国鉄やJRで勤務、平成18年に亡くなった高木勲さんが描いた留萌駅に関するペン画約20点も展示している。

 併せて、市内の有澤準一さんが制作したDVD「JR留萌本線の雄姿」をテレビで上映。留萌本線が見ることができる風景などをまとめており、列車を待つ利用客が見入っていた。改札横には、駅員に扮した市公認のかずの子応援マスコットキャラクター「KAZUMOちゃん」の顔出しパネルを設置。記念撮影する家族連れらの姿が見られた。

 このほか、23日限定で留萌発着の普通列車計6本の乗客に対し、JRから開業112周年を記念した乗車証明書が贈られた。

 この日、午前8時55分留萌着の普通列車に乗ってきた札幌市の60代男性は、実家が空知管内沼田町の真布駅の近くにあるという。「幼稚園から高校生の頃までよく利用していた。列車の音が聞こえるだけで、時間が分かるくらいだった」と懐かしむ。石狩沼田―留萌間の廃止については「今はマイカー時代になり、深川と留萌が高速道路(高規格幹線道路)でつながった。廃止は想像していたが、いよいよ来るなと感じる。機会があれば、冬に1回乗ってみたい」と話していた。

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