身近に木と触れ合う【平取】
【平取】町主催の木育推進事業「もくいく教室」が5日、中央公民館で開かれ町内の小学生9人、関係者10人計19人が参加して行われた。
日高振興局森林室平取事務所、沙流川森林組合の協力。豊かな心を育む木育を推進するきっかけづくりの教室。子どもたちが身近に木と触れ合うことの出来る場として、散策で森林の大切さや必要性を感じ、木々や自然と触れ合うことで豊かな心の醸成を促進。採集した枝や葉を用いた工作を行い、創造性や発想力の発達と促進を目指す。
この日は、公民館の近くにある義経公園を散策し、日高振興局森林室平取事務所の武田砂名夫さんがコナラやミズナラ、イタヤカエデ、イチイなど8種類の樹木について詳しく説明。
ミズナラは、「水分がたくさん含まれており、燃えにくいことから名が付いた。枝と葉をつなぐ部分『葉柄(ようへい)』がほとんど無い。秋になるとどんぐりができる」、カツラは、「平取町の代表的なシンボルツリー。ハート形で縁がギザギザした葉。秋になると甘い香りを放ち美しい紅葉になる。柔らかく加工しやすいため、建築や家具に使われる」。ハルニレは、北海道を代表する木の一つで、「アキニレ」・「ハルニレ」・「オヒョウ」などの種類があり、オヒョウは「オヒョウニレ」とも呼ばれる。樹皮をはがすとヌルヌルとした液がでることから“ぬれ”から転訛してニレと呼ばれるようになったなどと解説された。
この後、子どもたちはさまざまな木材、実などを組み合わせて思い思いの作品を作り上げた。
平取小5年の藤谷侑生君は「母に便利なものを作っておいでと言われたので、鉛筆削りのくずがこぼれないものを作った。マスコットも飾れるようにした。自然の木の名前を知ることができ良かった」と話した。
小林美佳日高振興局森林室平取事務所長は「町のシンボルツリーであるカツラを含めて木の名前を覚えてもらいました。季節が変われば公園の色も変わります。公園に行って触ったり見たりしながら、図鑑などで調べる機会になればうれしい」と語りかけた。
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