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函館新聞

道南は17人 21年新規就農者実態調査【函館】

 道がまとめた2021年の新規就農者実態調査によると、道南での新規就農者数は前年比5人減の17人となった。渡島管内が同7人減の9人、桧山管内が同2人増の8人。渡島の9人は比較できる09年以降で最も少なかった。全道の新規就農者数は同3人増の477人で、うち新規参入者(128人)は1970年の調査開始以来、過去最多。

 全道の内訳は、新規学卒が同11人増の146人、Uターンが同10人減の203人、新規参入が同2人増の128人。割合では、Uターンが42・6%で最も高く、次いで新規学卒が30・6%、新規参入が26・8%だった。

 振興局別にみると、農家戸数が多い十勝101人、空知80人、オホーツク76人、上川62人の順で、4振興局で全体の6割強を占める。新規参入者は上川25人、後志22人、石狩12人がベスト3で、札幌圏が近い都市部が多い。野菜での就農が多くなっている。  新規就農者の経営形態は、多い順に畑作158人、稲作105人、野菜91人、酪農78人となっている。

 渡島は新規学卒が09年以降で初めてゼロとなり、Uターンが2人増え5人、新規参入が6人減って4人。桧山は新規学卒が前年のゼロから1人に増えたほか、Uターンが前年と同じ5人、新規参入が1人増え2人。渡島9人の内訳は野菜3人、果樹2人、肉牛1人、稲作3人で、渡島総合振興局は「小面積で高収益な施設園芸の人気が高い」(農務課)とみている。

 渡島での新規就農者数は15年の24人がピークで、10人台で増減を繰り返してきたが、初めて10人を割り込んだ。同課の伊藤二郎主幹は「農業高校や農系大学を卒業しても、すぐに親元で就農するケースは少なく、社会経験を積ませたいと考える親が多いようだ。新規参入者の減少は、新型コロナウイルス禍で市町の研修に応募しても人との接触を避けるため辞退したなどの理由が考えられる」とする。

 伊藤主幹は「振興局の独自事業『おしま農業のお仕事相談会』『おしま農業体験ツアー』を来年度も継続する方向。また、農業高と連携し農業の魅力をアピールし、農業を仕事にするきっかけを提供したい」と話す。

 一方、道農業公社(道農業担い手育成センター、札幌)への21年度の相談人数は同5%減の517人となり、女性が4分の1を占めた。

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