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日高報知新聞

44年の歴史に区切り【新ひだか】

【新ひだか】町立山手小学校(遠山昌志校長、児童84人)の「閉校式」が12日、同校体育館で行われ、在校児童や保護者約180人が出席し、学校生活の思い出を胸に、慣れ親しんだ校舎に別れを告げた。来年4月1日には、町立学校の再編整備により、静内小に山手小と東静内小が統合され児童300人を超える学校としてスタートする。

 山手小は、1979年(昭和54年)に高静小から分離独立して開校。これまでの卒業生は2595人。当初の児童数は617人(18学級)で、1982年には、最大児童数757人(20学級)を数えた。その後、少子化の影響や住宅環境の変化により児童数の減少が続き、1998年には300人以下(9学級)、2009年には200人以下(6学級)となり、現在では、1学級の児童数は20人前後で、全校児童数は84人となった。

 国歌・校歌斉唱の後、大野克之町長は「山手小は、心豊かな子どもを育てることを教育目標に特色ある教育活動をされ、農業体験など地域に密着した学習に取り組み、子どもたちの心をより豊かにし、これからの未来を切り開く立派な大人へと成長することと思います。先輩方や皆さんの努力が積み重ねられ、今の誇るべき山手小の校風があり、今後も本校で培ったファイトと粘り強さで充実した学校生活を送ってほしい」と式辞。

 第15代校長の遠山校長は「開校から44年を迎えた今も当時の先輩教師の教育に向けた精神は脈々と受け継がれている。恵まれた環境で、これまで人間性豊かな子どもを育成することを目標に教育活動を推進してきた。保護者や地域の皆様には、子どもたちの健やかな成長のため学校行事や教育活動に支援、協力に感謝。子どもたちの未来がより一層輝かしいものありますよう願いたい」とあいさつし、来賓の行徳義朗日高教育局長、湯浅貴弘PTA会長が祝辞を述べた。

 児童を代表して、山田健世児童会長は「縦割り班活動で仲の良い学校で、みんなの良いところをさらに引き出しています。山手小まつりの学校行事など、楽しく学校生活が送れたことに、仲間や先生方、保護者の方々に感謝します。残りの時間をみんなで大切に過ごします。ありがとう山手小学校」と別れの思いを伝えた。

 この後、ビデオ上映で、これまでの思い出を振り返った。

 最後に、遠山校長と山田児童会長が山手小の校旗を折りたたみ、大野町長と久保田教育長に手渡し、44年の歴史に幕を閉じた。当日の様子は、ユーチューブ「新ひだか まなびチャンネル」で配信された。

遠山校長と山田児童会長(左側)から大野町長と久保田達也教育長に校旗を降納

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