オソ18捕獲へ態勢確認 標茶で会議「目撃したら連絡を」【標茶】

OSO18の捕獲に向け対応を確認した会議
【標茶】厚岸、標茶両町で放牧中の乳牛を襲ったとみられるヒグマで通称「OSO(オソ)18」の捕獲対応推進本部会議と両町における連絡調整会議が15日、標茶町コンベンションホールうぃずで行われた。これまでの調査で特徴や移動ルートが見えてきたことや降雪期を控え、足跡などで居場所を特定しやすくなることから、冬眠前後の捕獲に向けた態勢を確認した。
会議には道と両町役場、農協、猟友会の担当者や関係者30人が出席した。両町では2019年7月から22年8月まで、65頭の乳牛が死傷し、体毛などのDNA鑑定から大半がOSO18によるものと見られている。
会議では今年の対策と対応、成果について報告した。6月からは、これまでの目撃情報などに基づき両町内にヘア・トラップや自動撮影カメラ、箱わなを設置。近影の撮影に成功したほか、2カ所で体毛を採取し、DNA鑑定でOSO18と判明した。9月には、移動ルート沿いにデントコーン畑が点在していたことからドローンによる状況調査で痕跡を認めたものの、わずかな差で捕獲に至らなかった。一方、厚岸の町営牧場は電気柵の設置や放牧地の変更などの防除策が功を奏し、被害がなかったことが示された。
調査や捕獲などを担当する特別対策班のNPO法人南知床・ヒグマ情報センターの藤本靖理事長は、これまでの調査や痕跡などからOSO18について「前足の大きさは16~17㌢で体重は季節で変化し230~320㌔、体長は約2㍍で推定10歳前後の一般的な体格の雄。頭部は金毛で胴体は黒褐色、後ろ足上部に2本の傷があるのが特徴」。「完全に牛を狙っていて獲物への執着心も強い。人の気配に敏感な上、これまでは被害現場に人が多く入ったことで警戒され、次の被害現場に人為的に移動させてしまった」と指摘。今季は少数で捕獲に当たるなど対策を講じるとした。
同会議は今後、重点監視区域を4カ所に絞り、目撃情報を収集し居場所を特定するとともに、冬眠前後の捕獲を目指すとした。藤本理事長は「積雪から冬眠までの約10日間が年内最大のチャンス。周囲の協力を得てなんとか捕獲したい」と述べ、足跡や道路を横断するヒグマを目撃した場合は、町役場などに連絡してほしいと呼び掛けた。
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