流域の会に環境大臣賞 全国海づくり大会で表彰
【網走】網走川の価値を認識し、維持していくための会「網走川流域の会」(新谷哲也会長)が、環境大臣賞を受賞した。兵庫県明石市でこのほど開かれた「全国豊かな海づくり大会」の席上、表彰式が行われた。
この大会は、安全でおいしい水産食料を食卓に届けるため、水産資源の保護や管理、また海や湖沼、河川の環境保全の大切さを広く国民に訴えるとともに、つくり育てる漁業の推進を通じ、漁業を振興、発展するため、天皇皇后両陛下ご臨席の下、全国各地を会場に開いているもの。
席上、行われた表彰で、道内からは漁場・環境保全部門で同会のほか、栽培漁業部門で道栽培漁業振興公社が農水大臣賞を受賞した。
同会は、網走川流域が育む独自の文化や風土、豊かな海と大地の恵みを次世代に引き継ぐことのできる、持続可能な地域協働による流域社会の構築を目指すため、2015年に同川流域の農協と漁協、森林組合のほか行政、企業などで発足した団体。
毎年、流域の1市3町で網走川の一斉清掃に取り組んでいるほか、流域に住む小学生と保護者を対象に、河川の生物調査や水質調査、また流域の産業など学ぶためのプログラムも進めている。
さらに、網走川流域の環境保全と産業振興などをテーマとするシンポジウムを開くなど、地域住民の啓発に積極的に取り組んでいる。
今回は、流域が育む独自の文化や風土、豊かな海と大地の恵みを次世代に残すための活動が評価された。
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