ＮＨＫ室蘭放送局など主催の「ラジオ深夜便の集い」公開収録が12日、浦河町総合文化会館で行われ、約70人が訪れて元ＪＲＡ調教師の藤澤和雄さんの講演に耳を傾けた。

　ＮＨＫサービスセンター、町、町教委との共催。第１部「明日へのことば講演会」は藤澤さんと司会の白崎義彦アナウンサー、第２部「アンカーを囲むつどい」は芳野潔アンカーと高橋淳之アンカーが出演した。

　収録を前に池田拓浦河町長は、国会における競馬法改正案の可決に触れながら「浦河にもゆかりの深い藤澤元調教師を迎えての収録で、馬産地の発展に、さらに弾みがつくことを期待している」と話し、ＮＨＫ室蘭放送局の菅井賢治局長は、室蘭放送局の開局80周年に触れ、「小さな局ではあるが、皆さんの安全安心、豊かな暮らしに少しでもお役立てれば」とあいさつした。

　この後の講演では、今年２月に定年のためＪＲＡ調教師を勇退した藤澤さんが、自身の苦労話や経験談などエピソードを織り交ぜながら、競馬の魅力について「いろいろな国の情報があり、歴史や血統を勉強するのも楽しいと思う」と語り、「素晴らしい馬や騎手が育っている。いろいろな立場で競馬を楽しんで」と競馬ファンへメッセージを送った。

　収録された番組は12月23日午後11時５分からＮＨＫラジオ第１で放送予定。

「ラジオ深夜便の集い」の公開収録で講話する藤澤さん（右）