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釧路新聞

根室市が復職制度導入【根室】

職員採用試験に〝復職〟制度を導入する根室市

 【根室】市は10日から募集を開始した今年度第4期職員採用試験で、過去に市職員だった人材を募る「キャリア・リターン制度」を初めて採用した。結婚や介護、民間企業勤務などの諸事情で市職員を退職し、復職を希望する人材を公募する制度で、根室、釧路地方では昨年度の釧路市に次ぐ導入になる。公務員の成り手不足もあって一般事務職だけでも充足率は約6割にとどまっているという。

 市の職員採用試験は通常、大学卒業以上を募集する春と、高校卒以上を公募する秋の2回だった。ここ数年は慢性的な成り手不足もあって年に4~5回の募集を行っている。今年度は秋の公募結果を受け、保育士や土木技師など専門職公募に特化した第3期公募を9月下旬から実施していた。

 第4期の今回は、これまでの公募でも補充できなかった職種を再募集するもので、一般事務職(障がい者、民間勤務経験者含む)をはじめ保健師、保育士、介護支援専門員、土木技師、建築技師などの8職種合わせて20数人を募集している。

 今回初めて取り入れたキャリア・リターン制度は、一般事務職と保育士の2職種に適用する。同制度は根室市職員として5年以上在職し、離職後5年以内というのが条件で、市は40歳以下を若干名募集している。

 市総務課職員担当によると、応募者自体が募集枠に達しない例も少なくないとし、技術系の専門職は自治体による争奪戦の様相も呈している。浅野良幸職員主幹は「一般事務職だけを見ても充足率は約6割で、人手不足解消のためにできることは何でもしようと導入を決めた」と話している。

 同制度は道が昨年11月の採用試験で、釧路市が今年1~2月の試験で初採用している。同市職員課によると、同市は59歳以下として一般事務職や技術職、消防職などを公募。一般事務職2人を採用し、今年4月1日から勤務しているという。

 根室市の採用試験詳細は市ホームページまたは市職員担当0153(23)6111、内線2225へ。

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