テレビ放送を見ながら「西いぶりなかよし給食」を頬張る児童たち

「室蘭産の魚を知って」と呼びかける赤松さん（右）と二階堂さん

海陽小では漁協職員“お魚PR”

　室蘭市内の全小学校（９校）の給食に９日、西胆振産の魚や野菜の食材を使ったメニューが提供された。海陽小（大須賀圭校長、３８８人）には室蘭漁業協同組合の職員が来校し、子どもらに室蘭で取れる魚種や魚を食べる効果をやさしく伝えていた。

　「西いぶりなかよし給食」と銘打った取り組みで、２００９年ごろから地産地消の一環として行われている。小中学校の給食に室蘭産サケ、登別の納豆などを年１回提供している。

　この日は、サケと西胆振近郊のジャガイモやタマネギなど野菜が入った三平汁、納豆などが出た。

　海陽小には、室蘭漁協の赤松義章さんと二階堂修登さんの２人が、「もっと室蘭産の魚を知ってもらおう」と来校。校内のテレビ放送で室蘭産のスケトウダラやクロソイなどの魚種、魚を加工したかまぼこやはんぺん、たらこを食べる効果を紹介。「牛肉より多くタンパク質が含まれ、身長を伸ばしたい人はたくさん食べて」と呼びかけていた。

　完食した４年生の伊藤夏葵君（１０）は「サケがたくさん入った三平汁はおいしかった。タコやイカなどが近くで取れるとは知らなかった。いっぱい魚を食べたい」と笑顔を見せていた。

　中学校では８日に同じメニューを提供。来月６、７日にも「西いぶりなかよし給食」があり、室蘭産のサケが入ったクリームシチューが登場する。