壮瞥町が全道1位に、マイナンバーカード交付率74% 多彩な取り組み奏功【壮瞥】
国が本年度末までにほぼ全国民への普及を目指しているマイナンバーカード。壮瞥町の交付率が74.41%(10月末現在)で、9月末から2カ月連続で全道1位になった。全国の自治体の中でも12位、町村で8位の高水準。町は本年度末までに町民への100%交付を目標に掲げており、引き続き交付率向上に力を入れる考えだ。
5月1日現在の交付率は43・7%で全道24位、胆振管内で3位だった。全道平均の40・6%を上回り、全国平均(44・0%)と同様の水準。会計年度任用職員を除く町職員は60・5%、町議が55・6%にとどまっていた。
町はマイナンバーカード政策を「政府が進めるデジタルトランスフォーメーション(DX)の一丁目一番地」と捉え、5月の総務大臣書簡を踏まえて、担当の住民福祉課などで対応を検討した。
庁内のワーキンググループによる、若手職員や地域おこし協力隊への意見聴取をはじめ、5月の自治会長会議で協力を要請。担当課職員と副町長間での期間目標の設定などを進めた。
具体的取り組みとして、町地域交流センター山美湖に手作りの交付申請所を設置。新規申請者や取得済みの町民に町商工会の商品券(2千円分)をはじめ、ドラえもんが描かれたカードケースやクリアファイルを配布。町の広報誌や新聞折り込みチラシでも周知している。
また、夏の参院選の期日前投票所や新型コロナウイルスワクチンの集団接種会場、希望する事業所、個人宅への訪問などでの申請受け付け、申請時の町職員の援助、夜間休日などの時間外対応も行い、町民に寄り添ったサポートを心がけている。全道、全国の交付状況のデータ分析や傾向の把握にも力を入れている。
これらの結果、交付率は上昇を続け、8月末から9月末には9・19ポイントの伸びを記録。会計年度任用職員を除く町職員や町議への交付率100%も達成した。
町は「より良いまちづくりのため、町民に協力をお願いし、国の政策を推進していきたい。全道1位という結果は職員の自信につながったと思う」としている。
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