ものづくりの即戦力を育成する室蘭高等技専

オープンキャンパス、SNS活用

　室蘭市みゆき町の道立室蘭高等技術専門学院（愛称・ＭＯＮＯテク室蘭、佐々木潤学院長）が、生徒募集に力を入れている。オープンキャンパスや、ユーチューブなどＳＮＳの活用で魅力を発信。少子化の影響などで入校者が伸び悩む中、「地元経済を支えるものづくり企業の即戦力の育成を目指す」とＰＲしている。

　室蘭技専は溶接技術などの習得を目指す「金属加工科」と、工作機械のプログラミングなどの技術や知識を身に付ける「精密機械科」がある。２０１７年から２年生課程の訓練を開始。しかし、ここ数年は定員が過半数にも満たなく、本年度から各科の定員を１５人から１０人に減らした。

　本年度の入校者は各科４人の計８人。入校者の低迷について、同技専は少子化の影響のほか「知名度不足が原因」とみている。その上でイベントの積極的な開催や、学生から意見を募った魅力あるＳＮＳの発信に力を入れる。「特に若者をターゲット」にしているという。

　１０月下旬にあったオープンキャンパスでは、室蘭近郊から約１０人の高校生や求職者が参加。ものづくりの楽しさや、企業が使用している大型の工作機など豊富な資機材を目の当たりにしていた。

　同技専の来春の卒業予定者のほとんどが就職に内定しているという。製造業は人手不足が顕著で佐々木学院長は「地域経済に貢献する人材を育てたい」と話している。

　１日から学校長推薦、自己推薦の出願がスタートした。２１日からは一般選考の出願も受け付ける。１４～１８日と１２月５～１５日には学院見学も開催（事前の連絡が必要）する。また中卒者、高校中退者の相談も受け付ける。問い合わせは同技専、電話０１４２・４４局３５２２番へ。