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日高報知新聞

アイヌ文化や歴史を学ぶ【平取】

【平取】米国ハワイ州親善団が10月28日に東京で行われたUS―JAPANカウンセルに出席した後、教育親善交流のため姉妹都市である道を訪問。このうち1グループがアイヌ語教育に興味を持ち10月31日、二風谷小(金光宏明校長、児童17人)の「アイヌ語学習」を見学に訪れた。

 訪れたのは、地域教育長のジャネット・スネリングさん、アヌエヌエ学校長のクリストファー・イムさん、エスコート通訳の桑原勇二さんの3人。

 同校では、アイヌ文化や歴史を学ぶ「ハララキ体験活動」が1997年から行われ、総合的な学習で毎年体験活動を実施し、町内のアイヌ工芸家らを講師に招いて歌や伝統工芸などのアイヌ文化を学んでいる。また、2015年から年間10回程度の「アイヌ語学習」は、町教委の関根健司アイヌ文化学習係長を講師に招き、同校の教師と授業内容の計画を立てて実施している。

 この日は、第6回目で「秋の食べ物」の名前をアイヌ語でおぼえる授業。ムンチロ(あわ)・ヤム(くり)・ニセウ(どんぐり)・ハッ(山ぶどう)・シプシケプ(いなきび)・クッチ(こくわ)・ペルカルシ(しいたけ)・ユクカルシ(まいたけ)・ニヌム(くるみ)の9語。食べ物の説明をしながらアイヌ語で発音させ、アイヌ語を覚えるため「秋の食べ物」ビンゴ!を行った。いろいろな人とじゃんけんをして勝った人がアイヌ語で食べ物の名前を言い、たくさんビンゴの列を作る。どの子も喜びをいっぱい表現し楽しく活動した。

 関根さんは「楽しくゲームなどを用いてアイヌ語を覚えてくれるよう心掛けている。同校の教師とコミュニケーションをとり、実態を把握しながら子どもが興味を示すよう工夫している」と話した。

 4年生の貝澤心浩(みひろ)君は、「新しいアイヌ語を覚えることができたし、みんなでビンゴをやってとても楽しかった。何列もビンゴが出来てうれしい」と笑顔で話した。

 最後にクリストファー学校長がハワイアンの楽器(ウクレレ)で、ハワイアンミュージックを披露。お礼に同校児童たちは、学習発表会で歌った全校合唱を披露し交流を深めた。

 アヌエヌエ学校はプレ幼稚園から12年生。ハワイ語の集中訓練校で、幼稚園から4年生まで独占的にハワイ語を教えられ、英語が第一に使われるのは5年生からという。 

アイヌ語で「秋の食べ物」ビンゴ‼を楽しく行う児童たち

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