【新冠】日高教育局主催の22年度日高管内女性教員ミドルリーダー研修会が10月24日、新冠町レ・コード館で開かれ、各学校の取り組みや地域の状況などの情報を共有しながら、女性教職員間の繋がりを深めた。

　管内の小・中・高校、特別支援学校の中核となっている女性教員を対象に、ミドルリーダーの必要性や役割への共通理解と、ワークライフバランスに配慮した学校運営への主体的な関わりなどについて研さんし、教育活動を充実する資質能力の向上を図るもの。日高地区女性管理職会が運営協力した。

　研修会では、講師の厚真町教育委員会ふるさと教育推進コーディネーターの舛田仲永さんが「学校と地域の連携について」と題し、厚真町でのふるさと教育や防災教育の実践例をもとに講話した。

　舛田さんは、町の特産品を活用し、農業者と協力したハスカップの収穫体験や漁協と協力したホッキ貝を剥く体験のほか、サーフィンが盛んな厚真町の海で、海の安全を学びながらサーフィンを体験する〝サーフィン指導〟など厚真町のふるさと教育を紹介。そのうえで「子どもたちが、ふるさとの良さを発信していくとき、体験していれば自分の言葉で伝えることができる。そのためには、さまざまな地域活動に地域の事業者の協力を得て取り組んでいくことが必要」と強調した。

　このあと、日高地区女性管理職会の運営で「地域と学校を繋ぐ核になるために～コミュニティ・スクールの柱として～」を主題に、グループに分かれて演習、協議。子どもも大人も学び合うことができる地域と共にある学校への転換に向けて、各学校の取り組みや地域の情報などを共有し相互理解を深めていた。

女性教員ミドルリーダー研修会で講話する舛田さん