【網走】任期満了に伴う網走市長選が30日、告示される。現在までに現職と新人の２人が立候補を表明。現職が初当選した２０１２年以降、市長選は２回続けて無投票となっており、12年ぶりの選挙戦に突入する。

　立候補を表明しているのは、現職の水谷洋一氏（59）＝無所属・現３＝と、元網走市議の飯田敏勝氏（77）＝無所属・新＝の２人。

　水谷氏は、８月に開かれた後援会総会で４選出馬の要請を受け、立候補を決意。対抗馬がみえない中、後援会事務所開きや政策発表など、着々と選挙準備を進めてきた。

　対する飯田氏は４期16年にわたる市議の経験から、議会を軽視する現職の姿勢に疑問を呈し、無投票にしてはならないと、告示直前に立候補を表明した。

　告示日の30日は、午前８時半から午後５時まで、市選管が市役所３階の小会議室で立候補を受け付け。締め切った段階で届け出が１人の場合は無投票が確定する。

　届け出が複数となった場合は選挙となり、31日から11月５日まで、市役所３階で期日前投票が行われる。

　また、11月１日から３日までは、市エコーセンターに臨時の期日前投票所を開設。午前10時から午後６時まで期日前投票を受け付けるので「投票日当日に投票所に行けない人は、期日前投票を」と、市選管は呼びかけている。

　投票は11月６日、市内28カ所の投票所で行われる。投票時間は午前７時から午後８時までだが、能取などの郊外の一部は午後６時まで、清浦は同４時まで、それぞれ投票時間が繰り上げられる。

　開票作業は総合体育館で午後９時から行われる。

　網走の有権者数は、９月１日現在で男１万４２２９人、女１万４８９４人の計２万９１２３人。前回（２０１８年）に比べ１４８５人減っている。

　12年前の投票率は65・32％。今回は告示直前まで無風だったこともあり、有権者の間で選挙ムードは高まっておらず、投票率の低下が懸念される。

30日の告示を待つポスター掲示場。12年ぶりの市長選だが、盛り上がりはいまひとつ