「第53回おびひろ菊まつり」の菊花展で、最高賞の帯広市長賞に、帯広市の石王洋美さん(54)の作品が選ばれた。菊の美しさに魅せられ、育て始めて6年目を迎える石王さん。初の最高賞に「率直にうれしい。菊を地道に育てることを、続けてきた苦労も報われた」と喜んでいる。
今年の菊花展には約250点が集まったが、石王さんは計50点を出展した。最高賞の作品は「だるま部門」に出した「彩胡優美」という品種で、濃紅色や薄紅色の花弁が特長。「だるま部門」に出展するには、鉢底から花首まで60センチ以下―などの基準もあるという。
6年前に帯広菊花同好会に入会した石王さんは、先輩から親身な指導を受けながら、「春に育て始め、秋にようやく美しい花を咲かせる時を迎えること」が楽しく、愛情いっぱいに菊を育てた。
最高賞の作品は5月から育て始めた。「菊まつりに開花時期を合わせること」が難しかったが、昼が短く夜が長い環境下で花を咲かせる特性を生かすため、8月末から9月にかけて、明け方や夕方を迎えると暗い車庫に入れる―などで調整。納得の出来となった。
「菊まつりは、大勢の人に楽しんでいただきたい。花を見ていただくことで、菊を育てることにも興味を持っていただければ」と石王さん。色鮮やかに咲き誇った「彩胡優美」を前に「今後もすばらしい菊を育てたい」と笑顔を見せた。
そのほかの入賞者は次の通り。(敬称略)
▽帯広市議会議長賞=木村和生
▽十勝総合振興局長賞=木村清子
▽十勝教育局長賞=石王洋美
▽大分市長賞=石王洋美
▽徳島市長賞=木村和生
▽松崎町長賞=石王洋美
▽帯広市教育委員会教育長賞=木村和生
▽帯広商工会議所会頭賞=木村清子
▽十勝観光連盟賞=木村和生
▽帯広観光コンべンション協会会長賞=木村清子
▽帯広物産協会会長賞=石王洋美
▽北海道新聞社賞=嶋山康子
▽十勝毎日新聞社賞=斉藤美知子
▽帯広花卉園芸生産組合長賞=高井信夫
▽帯広のまつり推進委員会会長賞=池田町菊花同好会
▽帯広のまつり推進委員会特別賞=音更町菊花研究会、菊池睦美、火ノ川好信
▽帯広菊まつり実行委員長賞=加藤敏陽
▽帯広菊花同好会会長賞=裏南陽平
▽帯広菊花同好会優勝賞=木村清子
▽全日本菊花連盟会長賞=木村和生、石王洋美
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