パン・エスポワールと尾木カリーがコラボレーションしたカレーパンを販売するキッチンカー（提供）

　函館市内を中心にパン店を展開するパン・エスポワール（戸倉町、民谷貴彦社長）と、末広町のカレー店・尾木カリー（尾山朋幸代表）は、２社のコラボレーションで「名前のない」カレーパンを開発中だ。市民とともに地域で育てる新商品にしようと、名前は市民から公募。３０日午前１０時～午後４時で、亀田本町のイベントスペース・ハコニワにキッチンカーで出店し、名前のアイデアも募る。数量限定でなくなり次第終了。

　「企業同士のコラボレーションで、函館の魅力を発信するきっかけになれば」と約１カ月前から２社で企画。カレーパンはタマネギや数十種類のスパイスを６時間煮込んで作る尾木カリー自慢のカレーを、エスポワール特製の生地で包んだ逸品。中にはモッツァレラチーズを入れ、生地はカレー本来の味が引き立つよう自家配合で仕上げた。

　カレーパンは１５、１６の両日、はこだてグリーンプラザで開かれた「はこだてコーヒーフェスティバル」で販売。２００個限定で用意し、両日ともに開始から１～２時間ほどで売り切れ、民谷さん（４８）は「『これまでにない味』と来場者にも好評でかなりの手応えを感じた」と振り返る。３０日も引き続き名前を公募し、年内には商品名を決め本格的な販売に乗り出したい考え。

　民谷さんと尾山さん（４１）の２人は「函館の新たな名物として、全国に函館を発信するツールとなれば」と期待を込める。