「沙流川流域の野鳥たち」【平取】
【平取】町内二風谷の沙流川歴史館は、4日から特別展「沙流川流域の野鳥たち」を開催し、流域で見られる野鳥の羽根や実寸大の大型野鳥の模型や同パネルなどを展示している。12月4日まで。
同展は町内外の野鳥愛好家らから提供の野鳥の写真約120種類などや、「21世紀・アイヌ文化伝承の森プロジェクト〜コタンコロカムイ(シマフクロウ)の森づくり〜」の取り組みも紹介。
関連事業として22日にはゆうふつ原野自然情報センター主宰の村井雅之さんを講師に、沙流川歴史館講座「川と生き物」のテーマで沙流川の環境を野鳥などの野生動物の視点から考える講演会が行われ、会場34人、オンライン7人など約50人が参加した。
村井さんは「川には生命維持の他に野生動物たちの移動経過としての役割や、地球全体の物質循環を担う重要な役割がある。川は地下水を介して土壌から供給されたミネラルを海に供給。森林から供給された落葉などは水生昆虫や微生物などを経て、水溶性の有機物となり、海に供給される」と話し「今、求められているのは河川のみならず、流域全体の保全だ」とした。
このあと「教えてレンジャーびらとりの鳥」も行われ、日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリチーフレンジャーの松本潤慶さんと、同レンジャーの池淵朋華さんが展示された写真の鳥を解説。松本チーフレンジャーは「オオワシ」、「タンチョウ」、「シマフクロウ(森の守り神)」など大型の野鳥について、池淵レンジャーは小型の沙流川流域の野鳥たち120種の鳴き声なども盛り込んで詳しく解説した。
参加者たちは身近にいる野鳥の話に興味津々で耳を傾けた。
特別展は午前9時から午後4時半まで。月曜日休館。入場無料。問い合わせは沙流川歴史館(☎01457・2・4085)へ。
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