サケの捕獲を体験 アイヌ民族伝統漁法学ぶ 白老の2小学校
白老町内の小学生が19、20両日、町石山地区を流れるウヨロ川中流の河川敷で、アイヌ民族の伝統的な川漁道具を使ってサケを捕る体験をした。一般社団法人白老モシリがサケの遡上(そじょう)期に合わせて企画した「川のイオル(伝統的生活空間)」体験交流事業に参加したもので、先住民族の営みに理解を深めた。
同事業は、町が道からサケの特別採捕許可を得て実施され、19日は白老小学校の4年生48人、20日は萩野小学校の3年生18人が、いずれも総合学習の一環で、一般の4人とともに参加。アイヌ民族の伝統的な漁法や食文化を学んだ。
先住民族のアイヌ民族はかつて、川筋にコタン(村)をつくり、カムイチェプ(神の魚)と呼んだサケを重要な食料とした。皮も靴や衣服の素材とし、余すことなく利用した。明治以降の政策で自由な漁は禁止されたが、今もアイヌ民族の精神文化を支える存在だ。
白老小の児童は10月上旬に白老モシリの学芸員からアイヌ民族の精神文化について学び、この日の体験学習に臨んだ。子どもたちは「マレク」と呼ばれ、柄の先端の溝にひもの付いた鉄鉤(かぎ)を取り付けた銛(もり)を使い、川辺のいけすに放たれたサケを捕獲。包丁で解体する作業にも挑んだ。
また、川に仕掛ける筒状の漁具「ラウォマプ」(うけ)を見学し、「チプ」(丸木舟)に乗ったり触れたりしながら、かつての川漁の光景を想像した。
マレクで捕獲体験をした白老小の荒田幸太郎君(9)は「サケの動きの速さに驚いたけど、アイヌ文化が学べて良かった。楽しかった」と話していた。
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