アイヌの伝統的サケ漁【新ひだか】
【新ひだか】アイヌの伝統的サケ漁「チェプコイキ」が19日、静内目名の静内川支流で行われ、静内小4年生24人と山手小同14人、東静内小3、4年生15人が伝統漁具マレクを使ったサケ漁を見学した。
チェプコイキは、アイヌの伝統技術の伝承と伝承者の育成事業として、新ひだかアイヌ協会(大川勝会長)が道の特別採捕許可を受けて実施している事業。また、アイヌの生活や文化・歴史を学習する町のイオル再生体験交流事業の一環として、小学生がサケ漁の見学やサケの加工体験などを行っている。
静内川に到着した児童たちは、同協会の菅原勝吉民族文化専門員(54)から伝統漁具「マレク」(突きカギ)の使い方や「サケ料理には、焼きサケや刺身、石狩鍋、保存食がある」などと説明を聞いた。続いて、川で待機していた大川会長らがマレクでサケを捕獲。その様子を児童たちが興味深く見ていた。
この後、児童たちは静内真歌のアイヌ民俗資料館を見学(シャクシャイン記念館は改修中)。チセ前でのサケの解体体験なども実施され、アイヌ文化とかかわりの深い町の文化や歴史について学んだ。
マレクを使ったサケ漁を見学した山手小4年の石井優晴(ゆうせい)君は「サケの捕獲は難しそうで大変だけど、実際に見ることができて良かった。自分でも少しやってみたい」と感想を話した。
20日には、高静小4年生90人と桜丘小同8人が同様の体験交流事業を行った。
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