北黄金貝塚と入江・高砂貝塚への理解を深めた「地学協働学習フォーラム」

　世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」のうち、北黄金貝塚（伊達市）と入江・高砂貝塚（洞爺湖町）について学ぶ「地学協働学習フォーラム」が１５日、伊達市北黄金町の北黄金貝塚情報センターで開かれた。中・高校生が、地元が誇る史跡の特色を発表した。

　同フォーラムは学習塾を運営する錬成会グループ（本部・札幌市）と、両教育委員会が主催。オンラインで開かれ、道内の教職員も視聴した。　

　「わたしたちのまちの世界遺産」と題して、伊達緑丘高校３年の矢野虹菜さんと吉原彩華さんが北黄金貝塚を紹介した。人や動物の骨が発掘された貝塚、壊れた道具を供養する「水場の祭祀場（さいしば）」を取り上げ、全ての生き物に感謝を捧げる縄文人の精神性について説明。「卒業後も、さまざまな機会を通して良さを発信していきたい」と声を弾ませた。

　また、虻田中学校の生徒３人が「入江・高砂貝塚館」からリモート出演し、同貝塚の特徴を解説。世界遺産に認定され「より誇りに感じる」と胸を張った。

　同グループの今村明広塾長は「学びの原点は興味と関心。地元の素晴らしい貝塚から、これからも多くを学んでほしい」とエールを送った。