乳児（中央）と触れ合う生徒たち

　阿寒高校（吉田光利校長）は１７日、釧路市立認定こども園阿寒幼稚園（山崎綾子園長）と連携し、同園で「赤ちゃんふれあい体験学習」を行った。３年生を対象とし、これから大人になる生徒たちに乳児や保護者との触れ合いを通して、生命の大切さや子供の成長を見守る親の喜び、責任について考えることを目的に初めて実施した。

　同校と同園は２０年以上前から相互に訪問し合う交流事業を行っている。同園が今年度、認定こども園に移行し３歳未満児の受け入れを開始したことから同学習が実現。この日は同校の３年１６人が参加し、市の子育て支援事業で集まった０～２歳の乳児１０人やその保護者と交流した。

　はじめに全員で歌や手遊び、体操を行った後、生徒たちは、ドングリ転がしやマット運動、松ぼっくりをアイスクリームに見立てカップに入れる「マツボックリアイス」製作などを通じ、乳児を抱くなどスキンシップを図りながら触れ合った。続いて「育児で一番大切に思うこと」「出産後の体調の変化」「自分の子供だと思う瞬間」などを質問し、保護者が熱心に答えていた。

　参加した飯塚華南心さん（１７）は「どうしても子供がお母さんの方へ行ってしまうので興味を引くのが大変だった。子供と触れ合うのは久々だったのでかわいかった」と笑顔を見せた。