可搬型ハンプの設置作業。ゴム製の板を据え置いた後、アンカーで固定する

　釧路開発建設部と釧路市は１７日、抜け道として利用する車両が多い生活道路の速度抑制対策として、可搬型ハンプを釧路市内で試験的に設置した。釧路、根室管内では初めて。

　今回設置した可搬型ハンプは、長さ約８㍍、幅約５㍍のゴム製の板で、道路上に据え置いて固定する仮設のもの。中央部が１０㌢ほど高い台形のため通過する際に車体が上下し、ドライバーにスピードを落とすよう促す効果がある。

　設置場所は、釧路市昭和中央５の１の市道昭和西１１号３で、近くに昭和どんぐりの家保育園や釧路商業高校があり、最高速度が３０㌔に規制されている区域だが、スピードを落とさず通過する車両も多く、危険性が指摘されていた。

　今回は１１月１７日までの試験的設置で、実際に通過する車のスピードが抑えられているかなど定点観測し、効果を検証する。釧路開建では、警察と連携して最高速度３０㌔規制区域の対策を「ゾーン３０」として取り組んでおり、「自治体への可搬型ハンプの貸し出しも行っている」としている。