道水産振興計画骨子案まとまる サケ類養殖検討など柱【函館】
道は、今後5年間の道内での水産政策の基本的な方向性を示す「道水産業・漁村振興推進計画」(2023~27年度)の骨子案をまとめた。道南で盛んなサケ類の養殖検討、マイワシやブリなど増大資源の有効利用など34の施策を打ち出した。今月中に計画素案を取りまとめ、11~12月のパブリックコメント(市民意見公募手続き)を経て、来年3月に成案化する。
道水産業・漁村振興条例に基づき、5年ごとに計画を策定することが定められている。5期目となる次期計画は、厳しい道内漁業生産の早期回復や漁業経営の安定、就業者確保などの喫緊の課題に対応、ICT(情報通信技術)技術の進展やゼロカーボンへの貢献といった新たな視点にも着目した。
計画では、栽培漁業の推進や水産物の競争力強化など13のテーマに沿い、34の施策の展開方向を明記した。
具体的には、道内で道南の自治体に集中しているサケやマスの養殖に関し、新たな魚類養殖の検討を進めるほか、マイワシやブリなど地域や魚種の特性を生かした消費、販路の拡大に取り組む。ホタテ貝やコンブの安定生産に向けた増養殖技術の改良・開発、ホタテなどの輸出拡大に向けた環境整備も盛り込んだ。
新たな施策では、ブルーカーボンとして期待される藻場・干潟の保全・造成、漁港施設や地域資源を活用した体験型観光を推進する。
計画は目標年を32年とし、漁業生産の数量と生産額を設定する。毎年度、施策評価を行い、次年度以降の施策展開につなげる。渡島総合振興局水産課の有馬一幸主幹は「主要魚種の目標数量に加え、今回新たに漁業就業者一人あたりの生産額を設定し、漁業経営の安全化に貢献したい」としている。
今月11日には、札幌で水産関係団体との意見交換を行い、意見を踏まえ今月中に計画素案を作る。来年3月に決定・公表する。
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