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十勝毎日新聞

発達障害 当事者自ら集いの場 SEEDとかち発足【帯広】

 発達障害について多くの人が学ぶ機会を創出し、当事者と関係者の苦労を少しでも緩和したい-。そんな切実な思いから、当事者らが支え合うピアサポート団体「SEEDとかち」が発足した。発達障害を持つ白木明人さん(48)と、障害者支援に取り組む一般社団法人カンナ・カンナ代表の三浦直美さん(46)が共同代表を務め、全ての人にとって幸福な地域づくりに向けた種をまいていく。

SEEDとかちで共同代表を務める(右から)三浦さんと白木さん

 三浦さんの夫で発達障害がある潤一さん(48)は2012年から、当事者や家族、支援者らが集まって悩みを相談しあう会合「発達ひろば」を運営していた。白木さんも参加し、それぞれの立場で思いを語り合ってきた。

 潤一さんの体調が悪くなり16年から活動を休止していたが、三浦さんが代わって19年に再開すると約50人が参加。三浦さんは「やはり自分の置かれている境遇について話したい人は多い」と心底感じたという。コロナ下で活動は再び休止となったが、当事者らが集う場は絶対に必要だと、三浦さんと白木さんは常に考え続けていた。

 発達障害を持つ大人にとって大きな悩みの一つが、職場での立ち振る舞いだという。障害者雇用枠で働く潤一さんも、上司への理解を得るために日々、頭を悩ませている。白木さんは「当事者との関わり方が分からない同僚や上司が多数派だと思う」と話し、誰もが暮らしやすい社会を実現するには、障害について学ぶ場が必要だと強調する。

 「SEEDとかち」では発達ひろばの活動を継続しながら、発達障害に対する理解を広めるイベントなどを行っていく予定。18日には三浦さんらによるキックオフトーク会を、帯広市内のとかちプラザで開催する。白木さんは「どなたでも、まずは気軽に足を運んでみて」と呼び掛けている。

 午後7時~同9時。参加無料。申し込み、問い合わせは三浦さん(090・6211・0746)へ。

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