【新冠】檜山管内江差町でこのほど３年ぶりに開かれた民謡「第24回江差追分少年全国大会（中学生以下）」で準優勝した新冠中３年の渋谷菜帆さん（15）が３日、町役場を訪れ鳴海修司町長に報告した。

　江差の長い歴史の風土からに根付き育まれてきた江差追分。呼吸を長く持たせたり抑揚の付け方が独特で日本一難しい民謡と言われている。

　今年は全国から35人が挑戦し、渋谷さんが準優勝に輝いた。

　鳴海町長は「全国で準優勝。大変な努力の結果ですね。これからも頑張って続けてください」と称えた。

　渋谷さんは小学校４年の時に演劇で歌を歌う役で舞台に立ったのがきっかけとなり、知人の紹介で民謡の世界に入った。静内こまどり民謡の杉平祖久山会主（尺八）と佐々木喜美子先生（三味線）に、レ・コード館で週一回のペースで指導を受けてきた。

　渋谷さんは「まさか入賞できるとは思っていなかったのでうれしい。民謡は日本の文化や伝統を学べて、とてもおもしろいので機会があれば高校に行っても続けたい」と話していた。

　渋谷さんは、16日にレ・コード館で行われる新冠町民文化祭と、23日に新ひだか町公民館で開かれる新ひだか町民芸術祭で歌声を披露する。

前左から鳴海町長、準優勝した渋谷さん、奥村尚久教育長、佐々木先生（後列左）、杉山会長（同右）