宿泊、レンタカー代を負担 七飯町が移住促進へ新施策【七飯】
【七飯】町は、町内に移住者を呼び込むため、宿泊費とレンタカー代を割り引く新たな事業に乗り出した。移住希望世帯が一定期間、町内に滞在する場合に必要な経費の一部を、町が利用者に代わって事業者に支払う仕組みで、将来的な移住につなげる。人口減を見据え、移住政策に本腰を入れる考え。
町の独自事業「町お試し移住体験事業」で、9月26日にスタート。15組が最大7泊8日利用した場合を想定し、152万4000円の予算を組んだ。受け付けは来年1月31日までで、2月28日までに事業完了する。ただし、予算が上限に達した場合は、期間中でも受け付けを終える。
利用できるのは、渡島管内以外に住む世帯(2人以上5人以内)で、3泊4日以上7泊8日以内で町が指定した町内8カ所の宿泊施設に宿泊した際に1泊あたり上限1万円を町が負担する。レンタカーも町が指定し、利用料金に利用者負担はないが、補償に関する料金とガソリン代は自己負担となる。レンタカーは生活圏内の利用に限定し、学校や公共施設、スーパーを見に行くなどの目的に使う。
利用者はSNSで滞在期間中の様子を発信したり、地域イベントや観光地巡りに参加したりすることが条件。事前に活動計画書などの提出も必要になる。
利用可能な宿泊施設は、函館大沼プリンスホテル、函館大沼鶴雅リゾートエプイ、ステーションホテル旭屋、民泊なべやさんち、ペンションハイネ、ペンション風(KAZA)、のまどや大沼、NKヴィラ。
事業について、町はホームページやSNSで周知するほか、11月6日に東京で開かれる北海道移住・交流フェア2022に出展する。
町政策推進課の花巻亘課長は「これまで医療費や給食費助成などの子育て支援策で定住対策に力を入れてきたが、人口減を見据え先手を打つ必要があると判断した。七飯の魅力を知り、移住してもらうのが望ましいが、まずは関係人口として町のファンを増やしていきたい」と話す。
問い合わせは同課(0138・65・5792)へ。
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