音別のフキでピクルス 「瑞音」250個限定発売【釧路】
釧路市音別町の特産品フキを活用した地域活性化に取り組む「音別ふき蕗(ふき)団」(伊藤まり代表)は7日、フキのピクルス「瑞(みず)音(ね)」(990円税込み)を発売した。今年は取扱店舗も増やしており、伊藤代表は「今後もさまざまな商品開発に取り組んでいきたい」と意欲を示している。
音別地域の清らかな水と肥よくな土地を使って同団体が生産、販売するフキは、瑞(みず)々(みず)しさと苦みの少なさが特徴。3年ぶりに開催された今年の「北のビーナス蕗まつり」では1日で約860㌔を売り上げたほか、九州・中国地方を中心に展開する「グリーンコープ生活協同組合」の宅配販売品としても2年連続で採用され、今季は直売なども含めると販売量は約40㌧に上った。
瑞音の販売は今年3年目を迎え、シャキシャキとした歯ごたえや酸味の後にほんのり甘みが残る爽やかな味わいが人気。1年目は150個、2年目は200個が完売しており、同商品を取り扱う、たんばや釧路フィッシャーマンズワーフMOO店によると「今年はいつ発売するのかという問い合わせもあり、商品が少しずつ浸透しているのが感じられる」と話していた。
今年は250個限定販売だが、たんばや以外にも取扱店舗を増やしており、市内のスーパー「ショッパーズ菱光」や「ルート38音別館おんぽーと」でも購入できる。伊藤さんは「みんなで大切に作ってきた商品。リピーターも増えてきており、今後も継続的に販売していきたい」と話していた。
このほか、同団体では厚岸町の事業者と共に通年販売可能な「コンブを使ったフキの佃煮」の開発を進めており、今年度中の商品化を目指している。
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