醸造用ブドウ初収穫、民間で市内初「生産機運高まって」 Date Wine【伊達】
民間でワイン醸造用ブドウの栽培を行っている「Date Wine」(伊達市舟岡町、グラント・ミッチェル社長)は6日、市内館山町の光陵中学校近くにあるブドウ畑で、同社初の収穫を行った。民間事業者としては市内初めて。初日は約280キロを収穫し、作業はきょう7日も行われる予定。
同社は約2ヘクタールの畑で、約6千本のシャルドネとピノ・ノワールを育てている。今回収穫しているのは、3年ほど前に植えたシャルドネとピノ・ノワール約1500本。
今年は雨量が多かったが、影響は最小限にとどまり、「質は悪くないよ」とグラント社長。糖度は20・5度前後で、養分が行き渡るように、1本の枝になる実を1房だけにして育成を進めてきた。
この日は社員や栽培に協力しているボランティア8人が作業に当たった。1房ずつはさみで枝から切り離し、籠の中へ入れていった。
目視で選別した後、ニセコワイナリー(ニセコ町)へ運搬した。ブドウは醸造された後、2年半ほど熟成され、スパークリングワインとして製品化される予定。
グラント社長は「初回としては成功したと思う。今までの取り組みが結果に結びついて良かった。今後の栽培に向けて自信につながった。産地化に向けて協力して生産していく機運が高まっていけば」と先を見据えていた。
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