第2弾ダム熟成 日本酒とチーズ 「札内川」に搬入【中札内】
帯広開発建設部帯広河川事務所が管理する札内川ダム(中札内村)で30日、貯蔵・熟成実験の第2弾として、日本酒とチーズの搬入作業が行われた。上川大雪酒造十勝碧雲(へきうん)蔵(帯広市)の日本酒を1~3年、十勝野フロマージュ(中札内村)のチーズを1~2カ月ほどトンネル内で熟成させる。
今回、日本酒とチーズを貯蔵する場所は、リムトンネル(延長56.8メートル)内で、温度は8度ほどで安定している。
十勝野フロマージュが貯蔵するチーズはエダム(800グラム)28個とゴーダチーズ(4キロ)16ホール。赤部順哉社長は「一定の冷気の中で熟成させることで、うま味とコクのあるチーズが期待できる。今回熟成させたチーズは年末に販売できれば」とダム熟成に期待を寄せる。
上川大雪酒造碧雲蔵は、大吟醸、純米吟醸、山廃純米の3種類(1本720ミリリットル入り)計6600本を搬入。杜氏(とうじ)の若山健一郎さんは「熟成をすることで深みや奥深さが出て、味わいを感じながら飲める酒に仕上がる。状態を確認しながら来年以降に一番良い状態で提供したい」と話した。
札内川ダムでは、ダムを活用した地域振興の一環として、施設内の空間を利用して食品の貯蔵・熟成の取り組みを今年度から実施しており、4月に第1弾としてコーヒー豆を貯蔵している。
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