北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

苫小牧民報

巨大壁画お目見え 「河庄」隣接の空き店舗に 白老

白老町大町3のファミリー居酒屋「河庄」に隣接する空き店舗の正面に、「白老の物語」をタイトルとする2面構成の巨大壁画が15日までにお目見えした。町内で10月10日まで開催されている芸術祭「ルーツ&アーツしらおい―白老文化芸術共創」の参加作家が手掛けたもので、壁の右側にはキノコ採り、左側には魚釣りの様子を描いた作品が掲げられた。店主の三国豊さん(37)は「壁画が『共創』の活動と新しいコミュニケーションのきっかけになれば」と期待している。

空き店舗の外壁にお目見えした巨大壁画と完成を喜ぶ(写真左から)「河庄」現店主の三国豊さん、志の生さん、先代店主の河崎さん  

 空き店舗は、「河庄」の先代店主河崎光典さん(79)が、同店とともに10年ほど前まで経営していた焼き肉店の建物。閉店後、地域を明るい雰囲気にできればと4年ほど前、外壁を壁画で飾る構想を持ち、芸術祭を主催する白老文化観光推進実行委員会の関係者に、依頼できる作家を打診していた。

 壁画を制作したのは、町本町にある食料品店「スーパーくまがい」の巨大壁画を8月に手掛けた後志管内蘭越町在住の画家吉田卓矢さん(36)。3カ月ほど前から構想を練り、油性ペンキを使って今月に入って3日間で仕上げた。

 作品は2面とも横2メートル、縦4メートルの大きさ。キノコ採りの絵はキノコをバトンに見立て、先代が三国さんに渡している場面を描き、魚釣りの絵は仲良く店を切り盛りする夫婦のイメージを表現したという。いずれも優しい色彩でほのぼのとした雰囲気が漂う。

 河崎さんは2020年10月、自身が採取した山菜や川魚を使って料理を提供する「河庄」の経営から退き、三国豊さん、志の生さん(37)夫妻に継承した。夫妻は壁画に対する河崎さんの思いを受け継ぎ、作家に依頼する壁画について打ち合わせを重ねた。吉田さんは昨年、同店を訪れて夫妻から話を聞き、その時に受けた感動と自身が理想とする多文化共生への思いを込めて作品を制作したという。

 壁画を前にして、河崎さんは「(地域を明るくという)自分の思いを吉田さんがくんで形にしてくれた。優しい印象の絵でうれしく思う」と笑顔。現代表の志の生さんは4月に洞爺湖美術館で開かれた個展で吉田さんの世界観に触れており、「平和を愛し、自然に生きる力を感じる画風で『共生』を大切にする白老のまちの雰囲気に合うと思った」と作品に満足そうな表情。店主の豊さんも「感想があれば、店に来て気軽に伝えてほしい」と話していた。

関連記事

十勝毎日新聞

餌付けやめて 対策強化 緑ケ丘公園、管理者「条例を」【帯広】

 帯広市内の緑ケ丘公園内に生息する野生動物に対する餌付けが、けがや感染症を引き起こす恐れがあることから、同公園を管理する「みどりと花のセンター」(緑ケ丘2)は来園者に餌付けのリスクを周知するなどの...

十勝毎日新聞

夫婦の門出に優しい光 北海道ホテルイルミ点灯式【帯広】

 帯広市内の北海道ホテル(西7南19)で23日、この時期恒例のイルミネーションの点灯が始まった。優しい明かりが辺りを包み込み、幻想的な雰囲気を演出している。  約2万個のLED(発光ダイオード...

十勝毎日新聞

新機材使い車から救出 市消防団29人が訓練 大規模災害想定【帯広】

 帯広市消防団(宮坂寿文団長)は24日、帯広消防署柏林台出張所に12分団の代表者29人を集め、大規模災害想定訓練を実施した。団員らは万が一に備え、署員の指導に耳を傾けながら訓練に精を出した。 ...

函館新聞

遺愛学院本館、生徒がご案内 初の一般公開【函館】

 遺愛学院(函館市杉並町、福島基輝理事長)は23日、国指定重要文化財「遺愛学院本館(旧遺愛女学校本館)」の保存改修工事がおおむね終わったことから、初めて一般公開した。遺愛高生の有志11人がコンシ...

函館新聞

GLAYのマンホール 排水設備指定業者組合が市に寄贈 尾田栄一郎さんがイ..

 函館市排水設備指定業者協同組合(加盟23社、木村謙一理事長)は22日、設立50周年を記念し、函館出身のロックバンド、GLAYのメンバーのイラストが描かれた「GLAY函館マンホール」8組を函館市...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス