日高中央漁協管内の浦河港などで、９月に入りマイカの水揚げがシーズンを迎えた。８日夕方の岸壁は船内からイカの入った箱を手際よく運び出す漁業者や市場関係者で活気づいた。

　浦河沖のイカ漁は、燃料などの高騰で経費がかさむ中、漁場が比較的近海にあることもあって、毎年この時期に全国各地から豊漁に期待する漁船が訪れている。

　この日は、青森県などからのイカ釣り漁船が浦河沖周辺の好漁場目掛けて訪れ、29隻が午後４時30分ごろから立ち替わり着岸して水揚げ。漁協職員らが対応に追われ、サイズ別に20～30匹入りの発泡スチロール箱が２千箱以上も市場前の岸壁にずらりと並んだ。

　関係者によると、今年の水揚げは「例年より少し早い」という。７日に青森県中泊町から出漁してきた白岩賢一さん（50）は「毎年浦河に来る。今日のイカは、割と大きく、まあまあ。これが続けばいいな。明日も沖で操業します」と豊漁に期待していた。

浦河港に水揚げされたマイカ