大漁どんぱく3年ぶり 釧路の秋彩る【釧路】
第19回釧路大漁どんぱくが10日、釧路市観光国際交流センター前庭と幸町緑地で始まった。今年のどんぱくは、新型コロナウイルス感染防止対策として会期を例年の3日間から11日までの2日間に短縮したが、釧路の秋を象徴するイベントが3年ぶりに復活した。(水谷友路)
釧路観光コンベンション協会、釧路市、釧路商工会議所、釧路新聞社などで構成する釧路大漁どんぱく連絡協議会の主催。地元飲食店によるどんぱく屋台が並んでいるほか、岡山県岡山市や鳥取県鳥取市といった釧路市の姉妹都市・友好都市などによる物産展などが開かれている。
釧路地区農協組合長会(川口覚会長)と釧路地区農協酪農畜産対策協議会(徳田善一会長)は「農業農村フェアinKUSHIRO」を開催。釧路産や道内産の食材を使ったグルメの提供、牛乳パックでの帽子工作や牧草ロールへのお絵描きといったレクリエーションを通して酪農や畜産部をPRした。
コロナ禍で落ち込んだ牛乳消費を楽しく応援しようと、北海道農協中央会根釧支所が製作を企画した、牛乳パック1500個でできた「ジャンボ牛」もお披露目。徳田会長や川口会長ら代表者5人が最後の5パックをはめ、完成させた。妹とお絵描きをしていた土井湊太君(9)は「工作が大好きなので、帽子作りが楽しかった。チーズのスープもおいしかった」と笑顔で話していた。
このほか10日は、ステージイベントや花火大会などを実施。11日もどんぱく屋台などの食のイベントのほか、Eテレの人気キャラ「ワンワン」のショーなどを予定している。
圧巻の青森「立佞武多」
○…釧路青森県人会(青山大作会長)の創立100周年記念式典に合わせ、釧路大漁どんぱくの期間中、釧路市観光国際交流センターのアトリウムに同県五所川原市の立佞(ね)武(ぷ)多(た)が展示されている。五所川原市は青森市、弘前市と共に青森三大ねぶたに数えられており、青山会長があんどんの展示を佐々木孝昌市長に要望し、実現した。高さ約5㍍50㌢で題材は「大見得石川五右衛門」。岩見沢市の石原雪子さん(65)は夫婦で記念写真を撮り、「青森でもねぶたを見たことがありますが、やはり迫力がありますね」と話していた。
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