「天使のいちご」の実

実が白いイチゴを生産しているおがさわら苺ファームのハウス

　伊達市東関内町でイチゴを生産するおがさわら苺ファーム（小笠原典之代表）は、実の色が白い「天使のいちご」を販売している。西胆振ではほとんど生産している農園はないという。地場スーパーのウロコなどで取り扱っている。１１月まで出荷する予定。

　同ファームでは、ケーキなどで使われる「すずあかね」を作っている。ただ、一般に流通することがあまりなく「何か面白い品種を作ってみたい」と苗が入手しやすい「天使のいちご」に着目した。

　昨年、３０株を植えて試験栽培をスタート。商業向けの生産は難しいといい、苗の観察やデータの収集を続けて流通できる態勢を構築した。今年春には２４０株を定植。初めて一般消費者向けに売り出している。

　実をそのまま食べることが多い品種で「香りが高く、みずみずしく、甘みと酸味のバランスが良い」と小笠原代表。１０グラム以上に成長した実を出荷している。消費者の反応を見ながら、今後の生産方針を検討していく。

　小笠原代表は「一般の人は生で味わっています。飲食店ではパフェなどのデザートに活用いただけると思う」と薦めている。