先人の霊を慰める
【平取】町主催の「平取町戦没者追悼式」が5日、平取本町の平和塔前で開かれ、遺族や来賓らが参列し、戦争で犠牲になった先人の霊を慰め恒久平和を誓った。
式には、平取地区13人の遺族をはじめ町長、副町長、教育長、町議会議員、社会福祉協議会会長など13人が出席。午前11時に戦没者241人の御英霊に対して黙とうを捧げるサイレンを吹鳴した。
遠藤桂一町長は式辞で「家族の安泰と家族の将来を案じつつ戦禍に倒れ、異郷の地で亡くなられた方々に哀悼の意を表す。今日、私たちが享受している平和と繁栄は、戦争で亡くなった方々の尊い犠牲と残されたご遺族のご苦労の上に築かれたものだということを忘れてはならない。過去の悲惨な教訓から学んだ平和の尊さを心に刻み、次の世代に確実に継承し良き町づくりを進め、恒久平和の実現に向け努力していく」と述べた。
この後、参加者一人ひとりが式壇に白菊を手向け、戦争の犠牲者に祈りを捧げた。遺族を代表して平取町遺族会の若山和裕会長が「本日の準備をしていただいた町職員、関係機関に感謝。戦後77年が経過。日本が平和であることが当たり前のようになっているが、その礎として大戦に出征し、家族、故郷、国民のために多くの命が奪われたことを忘れてはならない。生きている者の責任として英霊に慰霊、追悼、法要の気持ちを忘れてはいけない」と謝辞を述べた。
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