【新ひだか】静内田原の二十間道路桜並木沿いにある桜舞馬公園（オーマイホースパーク）で８日、功労馬慰霊祭が行われ、競走馬や繁殖馬として大きな功績を残した静内産功労馬の冥福を祈った。

　同公園には静内産繁殖牝馬や種牡馬、中央で活躍した競走馬の墓碑が多数建立されている。慰霊祭は毎年この時期に静内軽種馬生産振興会（畠山史人会長、会員約１２０人）が主催しており、公園中央に銅像が建っている名種牡馬のテスコボーイをはじめ、それぞれの墓碑に花束とニンジン、エンバク、水、塩が供えられた。

　慰霊祭には軽種馬生産振興会や生産関係者など約10人が参列。神事で功労馬の功績を称え、静内産馬の無病息災や活躍を祈願した。今年も新型コロナウイルス感染症防止対策により、参列者を大幅に縮小して実施。昨年の慰霊祭以降、功労繁殖雌馬之碑への刻銘はなかった。

　現在、功労種牡馬38頭、功労繁殖牝馬５頭、功労種牡馬之碑の刻銘22頭、功労繁殖雌馬之碑の刻銘69頭の計１３４頭が眠っている。

　畠山会長は「今年の競馬について、景気下落による影響が懸念されましたが中央、地方ともに勝馬投票券販売の好調持続。北海度市場のトレーニング、セレクション、サマーセールの売却総額は１３１億円超となり、昨年を超える結果に安堵しています。これまでの先人達の努力と功労馬たちの活躍に感謝の言葉をおくります」とあいさつした。

馬魂碑に玉ぐしをささげ、功労馬を供養する畠山会長