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室蘭民報

コロナ禍の孤立防げ、困窮家庭に食品配布 新たな活動始める、NPO法人「くるくるネット」【室蘭】

食品などを詰めた袋を手渡したフードパントリー=3日、知利別町のクルハウス(提供写真)

 コロナ禍が長期化する中、生活に困っている家庭に無料で食品を配る取り組みが広がっている。室蘭市では、NPO法人くるくるネットが、人と接する機会が減っている中でも困窮家庭を支えようと、食品などを配る「フードパントリー」を新たに始め、地域のつながりを守り続けている。

 今月3日、団体の活動拠点・知利別町の「クルハウス」。理事長の鳥山晃さん(46)らが、子連れの母親らに米やカップめんなどの食品と、日用品を詰めた袋を渡していた。団体が厚生労働省の事業採択を受けた補助金で買った品々だ。

 20代の女性は「夜勤で帰宅が遅くなったり、家事ができないときの子どもの食事として、温めるだけで食べられる食品は助かる」と感謝。30代の男性は「食品が値上がりする中でありがたい」と実感を込めた。

 子どもの居場所づくりや情報通信技術(ICT)を活用して可能性を引き出す活動などに取り組む団体は昨秋、子ども食堂をスタート。感染拡大を受けた代替策として、困窮家庭の生活を支え、接点を持ち続けることでひとり親家庭などの孤立を防ごうと、パントリーを始めた。

 8月中に2回実施し、支援を必要とする家庭は一定数いる、と実感している。鳥山さんは「食の支援を通して、子どもをはじめ、さまざまな人たちの孤立を防ぎたい」と話した。

 次回は10月1日と同8日に計40世帯分を配る。問い合わせは同団体0143・48局9133番。ホームページやSNSでも周知している。

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