工事を終えた事前予約サービス専用の駐車場

　【釧路】北海道エアポート（ＨＡＰ）釧路空港事業所（袴田慶一所長）は１０月１日から、釧路空港駐車場利用者の利便性向上のため、無料時間の延長など新たなサービスを導入する。また、これまで全日同一設定だった駐車場料金に、新たに土、日、祝日を含む多客期料金を設定、事前予約も実施する。

　同空港の駐車場は混雑緩和のため、今年２月に収容可能台数を従来の７５４台から２６１台増加し、１０１５台に拡張する工事を行った。

　駐車場料金は、これまで入庫後３０分を無料としていたが、１時間以内に延長する。年末年始や大型連休などの繁忙期に一般送迎車両が駐車場に入庫せず、ターミナルビル入り口前に路上駐車することもあり、事故防止など安全対策として無料時間を拡大した。また、現行の駐車料金を「通常期」と、土、日、祝日や繁忙期の「多客期」に分ける。これまで２４時間最大で７００円だったが、多客期は１０００円となる。

　さらに、道内空港では新千歳のみで実施していた事前予約サービスを初めて実施、予約によって繁忙期でも確実に駐車できる。専用駐車場は料金所出口の横で１６台分を確保した。１台分の横幅をこれまでの２・５㍍から３・７５㍍に広げ、障害者用車両やワンボックス車もゆとりを持って駐車できる。予約料金は一般が１０００円、障害者が５００円。

　このほか、楽天ＥｄｙやＷＡＯＮ、Ｋｉｔａｃａ、Ｓｕｉｃａなど全１１種類の電子マネー決済が可能に。キッチンカーも出店し、同ビル入り口前で軽食やスイーツなどを販売。ビル１階のイートインスペースで食べることができ、１０月２日からスタートする。

　同事業所管理部の山口康尚部長は「新サービスによって利便性が向上し、快適に利用できる」と話している。