根室市長選 石垣氏が無投票再選 コロナ療養中、自宅で万歳【根室】
任期満了に伴う第18回根室市長選は告示日の4日、立候補届け出の午後5時になっても他に届け出はなく、現職で2期目を目指した石垣雅敏氏(71)=無所属、自民、立憲民主、公明、大地、社民推薦=の無投票当選が決まった。市長選の無投票当選は12年ぶり3回目。新型コロナに感染、療養中の石垣氏は、自宅からリモートで「強い水産都市根室をつくる。農林畜産業をしっかりと支える」と抱負を述べた。
石垣選対は候補者本人、選対本部長である山本連治郎会長が、それぞれ別ルートで新型コロナウイルスに感染、ともに不在という中での選挙戦だった。
石垣氏は駆け付けた根室管内の首長や陣営スタッフ約30人とリモートで万歳、だるまの目入れを行った。4年前の初陣を支えた先達、先輩が他界したことに触れながら「郷土の恩を受けて今がある。受けた恩をその人に返すのではなく次の誰かに渡す『恩送り』という言葉がある。ふるさと根室から受けた恩を市長として希望を添えて次の世代に手渡したい」と感謝の言葉を述べた。
2018年からの1期目の大半は本人が「未知との戦い」と口にするコロナ対策に奔走した。無投票当選について「この4年間、職員の頑張りもあってコロナ対策で注目もされた。市民皆さんの応援、信任であると信じ、2期目の挑戦をしたい」。2期目に取り組む課題として「産業をしっかりと支えながら地域医療や福祉、人づくり文化の継承、物価高、コロナ対応が喫緊の課題だ」と述べた。
2期目の任期は29日からだが、自宅療養明けの6日、庁舎前で登庁セレモニー後、職員向けの訓示を議場で行う予定だ。当選証書は14日に授与される。
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