北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

函館新聞

函館―長万部間三セク存続は赤字816億円に圧縮 道が新たな収支予測 道新幹線札幌延伸【函館】

新たな収支予測を示した並行在来線の渡島ブロック会議

 道は8月31日、2030年度末に予定する北海道新幹線の札幌延伸に伴い、JR北海道から経営分離される並行在来線の函館線函館―長万部間(147・6キロ)の旅客をめぐり、第三セクターで鉄路を存続した場合、経営分離後30年間の累積赤字が816億8000万円になるとの新たな収支予測を明らかにした。初期投資の圧縮や運賃値上げなどで当初試算(昨年4月公表)に比べ127億4000万円減額した。

 同日、渡島総合振興局で開いた第9回渡島ブロック会議で説明した。道はこれまで①三セクで鉄路維持②全線バス転換③函館―新函館北斗間は鉄路を維持し、新函館北斗―長万部をバス転換―の3案を示しており、今回は精査した内容を報告した。

 収支予測では、①は初期投資を317億3000万円から288億6000万円に抑えたほか、30年度の赤字を18億8000万円から14億4000万円まで圧縮。運賃収入は道南いさりび鉄道(函館)の例も踏まえ、開業時から30%値上げした場合を想定した。

 ③は、累計赤字が565億4000万円から510億1000万円へと見直し、55億3000万円改善。一方、②は累計赤字が130億4000万円から157億4000万円(27億円増)へ増加した。

 また、三セクの運行で使用を見込んでいない藤城線(七飯―大沼間13・2キロ)と五稜郭車両所(函館)は、JR譲渡資産から除外することも示した。藤城線は下りのみの旅客運行は1日3本で、全便仁山経由の運行とし、五稜郭車両所は今年度に閉鎖されることが決まっている。

 会議で函館市の工藤寿樹市長は、はこだてライナー(函館―新函館北斗)の存続実現に言及し「観光路線で、インバウンドや新千歳空港からの観光客が増えれば、もっと採算性が良くなっていくのでは」と強調した。

関連記事

室蘭民報

狙い定めドローン操縦 室工高1年生が体験【室蘭】

 道建設部主催の情報通信技術(ICT)の体験講習会が20日、室蘭市宮の森町の室蘭工業高校(鈴木康礼校長)で行われた。1年生の環境土木科6人、建築科23人が、ICTの基礎知識やドローンの操縦技術を...

室蘭民報

12月1日「Xマスコンサート」 サンタの会、活動振り返る展示も【伊達】

 西胆振で活動する音楽ボランティアグループ・サンタの会(太田亜紀子代表)のクリスマスチャリティーコンサート「ぼくらの音楽会」が、伊達市梅本町の伊達信用金庫コスモスホールで12月1日に開かれる。ク...

室蘭民報

健千窯の津村さんに社会ボランティア賞 国際ソロプチミスト日本財団表彰【登..

工房、不登校児の居場所に  登別市緑町の窯元・健千窯を主宰する津村健二さん(79)が、国際ソロプチミスト日本財団から社会ボランティア賞を受賞した。2012年から市内小中学校の不登校の子どもたちに...

十勝毎日新聞

「いい(11)夫婦(22)の日」 最高齢医師 支え合う【音更】

 夫婦で田中医院(音更町木野大通東15ノ2)を営み46年目を迎えた精神科医・院長の田中章二さん(85)と、内科医・副院長のサイ子さん(86)。十勝の現役医師で最高齢となった2人は、共に大病を乗り越...

十勝毎日新聞

川の見回り 馬上から 悪路も悠々踏破 帯開建と畜大実験【帯広】

 帯広開発建設部と帯広畜産大学は21日、帯広市内の札内川河川敷付近で馬を活用した騎馬パトロールの試行実験を実施した。馬を活用することによる河川管理などへの可能性の検討を目的とし、その効果や課題な...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス