12校から113作品出品【浦河】
北海道高等学校文化連盟苫小牧支部の2022年度美術展・研究大会が8月25~26日、浦河町総合文化会館で開かれた。苫小牧支部12校から美術部の生徒110人が参加し、作品鑑賞や町内を散策しながらのスケッチで技術の研鑽を図るとともに、作品を通して生徒間の交流も深めた。
苫小牧支部は、えりも町から胆振管内白老町までのエリアで、同大会には、12校が参加。各校の美術部生徒が制作した平面、立体合わせて113作品が出品された。日高管内からは、大会開催地当番校の浦河高校、えりも高校、静内高校、富川高校の4校の美術部員が参加した。
コロナ禍で、昨年、一昨年は研修内容や日程を変更し規模を縮小し行ってきたが、今年は、コロナ以前と同様の2日間日程で実施。内容も多岐にわたり、生徒たちは、他校との交流の輪を広げながら研修を行った。
開会式で、浦河高校の齊藤雄大校長は「学業や学校行事などと並行しながら努力して制作活動に取り組んだと思う。研究大会を通して、お互いの交流を深め人生の成長につなげほしい」とあいさつ。浦河高校美術部の谷垣喜紀部長は「大会では、町内を散策できる時間を設けている。海や山が大きく広がる浦河町を楽しんでください」と呼び掛けた。
大会では、作品鑑賞、市街地散策、施設見学、講話の4つの研修が用意され、生徒たちは、2日間の日程で、グループごとに作品を鑑賞し批評文を書くほか、市街地を散策してのスケッチ、伏木田光男美術館と乗馬公園の見学などに取り組んで、作品を通した意見交流を行った。
最終日には、札幌を中心に作家活動を行っている様似町出身の久野志乃さんが、生徒たちの制作活動や創作意欲につながる話題で講話した。
大会に参加したえりも高校3年生の越後胡桃さんは「学校に美術講師がいない中、部員5人で本やネットで勉強しながら作品づくりに取り組んできた。こうした機会で、他の学校の生徒が作ったいろいろな作品とふれあえたことがうれしい」と話していた。
大会前日の24日には、浦河町総合文化会館のふれあいホールで生徒たちの作品を展示する美術展が一般公開され、町民らが作品鑑賞に訪れていた。
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