海面漂流者救助訓練―消防の遠隔浮環と海保の海面救助員連携による訓練㊦車両事故救出救助訓練

車両事故救出救助訓練

倒壊家屋で要救助者を発見する警察犬

　防災の日の１日を前に、根室市防災会議（会長・石垣雅敏市長）は８月３１日、花咲港東埠頭後背地で総合防災訓練を行った。これには市をはじめ、根室海保、根室署、陸空の自衛隊など同会議を構成する１９機関と、海上自衛隊大湊地方隊など１４の協力機関と海上保安部の巡視船艇２隻、ヘリコプター１機、海自の掃海艇１隻と市民ら総勢２３８１人が参加した。

　訓練は８月３０日午後１時１５分、根室半島南東沖でマグニチュード８を超える巨大地震が発生、津波警報が発令されたとの想定で行われた。

　津波で流された漂流者の救助訓練は、８月から市消防本部が供用開始した水面救助資機材と、根室海保が養成訓練中の海面救助員が連携した初の試みで、消防の遠隔走査型無人救命浮環を漂流者まで誘導、浮力を確保した上で、海保の救助員が海面移動で救助するまでを実行した。

　倒壊家屋救出救助訓練では警察犬による捜索と消防、自衛隊、警察が連携しながら家屋内に取り残された２人を救助するなど、参加機関が万が一を想定した連携を確認していた。