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日高報知新聞

学生がアイヌ文化振興策発表【平取】

最終日に大学生がアイヌ文化振興策を発表した講座

【平取】22日から町内で開かれていたアイヌ文化に理解を深める講座「大地連携ワークショップ夏㏌びらとり」(町主催)は、最終日の26日、参加者が6グループに分かれて町やアイヌ文化振興策について発表し、5日間の日程を終えた。

 全国16大学の大学生、大学院生のほか、米国と台湾から留学生2人を含む計23人が参加した。講座では、萱野茂二風谷アイヌ資料館、二風谷アイヌ文化博物館やアイヌ古式舞踊体験、木彫・アットゥシ織体験、イオルアイヌ文化ガイドツアーのほか、さまざまなアイヌ文化を体験した。

 最終日の26日は、6グループに分かれて学生の目線で平取町やアイヌ文化振興策について発表した。

 審査の結果1位になったCグループ(沖津茉奈さん、原田ひかるさん、宮田果奈さん、木村麟之輔さん)は「アイヌサークルの設立と平取町の大地連携プロジェクト」と題し発表。私営資料館の課題を挙げた上で、アイヌサークルの設立や平取町の大地連携プロジェクト、インカレのサークル(他大学の学生も参加可能)、人件費削減、学生の経験になる、持続性があるなどを提案した。活動内容として①博物館の清掃②案内表示などの外国語訳③サークルでの講義④SNSでの広報⑤商品企画提案(ニシパの恋人グミの商品案提案)。

 今後の展望として、北海道大学での公認サークル化を目指し活動。Zoom・VRを活用し、現場に劣らない活動を提供。ウレシパクラブを参考に法人化の検討などを示した。

 2位のAグループはキッチンカーを使い~二風谷らしさを活かしてアイヌ文化を広めよう~と発表。二風谷から出発して北海道各地でアイヌ文化を盛り上げたい。アイヌ料理のキッチンカーを平取の特産品とコラボして出す。町が支援金計画を立案し経営主体となる。民間からの事業者を募り、具体的なメニューも提案した。3位のEグループはフィールドキャンプ「びらとりに泊まる・つながる・深まる」。4位のFグループは「美味しいアイヌ土産」(現代の人に合わせたアイヌ料理を土産にする)。5位のDグループ「アイヌの世界観伝承企画」(イヨマンテ)。6位のBグループはアリキキチセ(伝承者育成事業受講生を主とする伝統工芸後継者の滞在施設)などそれぞれ発表した。各グループには、賞品として、関根真紀さんのTシャツ・タオル・ハンカチタオル(1~3位)、藤谷るみ子さんのキーホルダー(4位)、尾崎友香さんのトートバッグ(5位)、川上ききょうさんのイケマの魔除け(6位)が贈られた。

 活発な質疑応答や教職員も助言を加えるなど有意義な発表となり、町も活性化へのヒントを得れる講座となった。

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