地域猫活動陽だまりNPO法人に CFで支援呼び掛け【函館】
函館市内で地域猫活動を実践、啓発する市民グループ「陽だまり」(山口純子理事長)がこのほど、NPO法人に移行した。主に函館公園(青柳町)周辺を中心とした近隣地域を対象としていたが、法人化に伴い行政と連携しながら函館市内全域や近郊で公益的な活動を行う。同法人は活動資金を得るためクラウドファンディング(CF)を実施し、支援を呼び掛けている。
同公園内や周辺で野良猫が増えトラブルが頻発したのを契機に、これ以上野良猫を増やさないよう、昨年1月、山口理事長ら有志で陽だまりを立ち上げた。
地域猫活動は、「野良猫を捕獲(トラップ)」「不妊・去勢手術(ニューター)」「元の場所に戻す(リターン)」のそれぞれの頭文字を取って「TNR活動」とも呼ばれる。動物の愛護及び管理に関する法律に基づいて、環境省も2014年度から同活動を推奨している。
猫の去勢・不妊手術は協力病院のオオツ病院(富岡町1)に依頼。昨年の活動開始以来これまで、青柳町を中心に180匹以上の猫の去勢・不妊手術を実施した。
現在は函館公園では去勢・不妊手術をした約60匹の猫に名前をつけ、給餌や糞尿始末などの管理をしているほか、病気やけがで保護した猫の里親探しもしている。
他の自治体で実施している去勢・不妊手術の助成金制度創設や災害時などに犬や猫を保護する愛護センターの開設を市に要請するため署名活動も昨年12月から行っている。
TNR活動を続けるためには手術代や保護した猫の餌代の負担が大きく、今回のCFでは法人を継続的に応援する「陽だまりサポーター」を募集することとした。
山口理事長は「地域猫活動に対する理解を広めていきたい。人にも動物にも優しく共生できる豊かな社会、地域環境作りに寄与したい」と話す。
サポーターの応援コースは月額1000円、同3000円、同5000円、同1万円の4コース。法人の正会員(年会費1万円、月額会費1000円)、賛助会員(1口3000円)も募集中。CFのURLは https://readyfor.jp/projects/npo
問い合わせは山口理事長(090・2815・2801)へ。
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