ホッキ漁再開 6・6トン水揚げ 「待ちに待った」浜に活気
水揚げ日本一を誇る苫小牧漁業協同組合のホッキ漁は3日、1カ月弱ぶりに操業を再開した。この日は夏ホッキ部会(工藤政吉部会長)所属の漁船全15隻が出漁し、約6・6トンを水揚げして浜は活気に包まれた。
出漁を見合わせた前日に引き続き風はやや強めだったが、午前4時ごろから漁を開始し、主に東部海域の勇払沖でホッキを漁獲。同5時半ごろから漁船が続々と苫小牧港・西港漁港区に戻り、箱いっぱいに入れたホッキを水揚げした。
部会船団長の髙島正司さん(51)は「待ちに待った出漁。波はあったけど、部会すべての船で漁をした」と笑顔。苫小牧産ホッキの毒性値が国基準を上回ったことはない中、出荷規制は1カ月弱に及んだが「安全なホッキを提供することが大事。皆さんに食べてもらえれば」と話していた。
市公設地方卸売市場で入札され、1キロ当たり卸値は平均604円と高値で取引。苫小牧漁協は今季(夏漁7~11月、冬漁12月~来年4月)、ホッキ漁獲量を前年計画対比37トン増の860トンに設定しており、1カ月弱の休漁にも予定は変えない方針。今後は毎週、貝毒の検査も独自に行う。
苫小牧、鵡川、いぶり中央の3漁協が操業する太平洋西部海域では、ホッキ貝(いぶり中央漁獲分)からまひ性貝毒が検出され、7月7日から漁を止めていた。だが、8月1日まで3週連続の検査で3漁協すべて国の規制値を下回り、2日に出荷規制を解除した。
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