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十勝毎日新聞

ペットボトルロケット「世界記録」 再挑戦に成功 東京の翔和学園【大樹】

 特別支援教育を展開する翔和学園(東京)の生徒たちが2日、大樹町の多目的航空公園で、“世界記録”となるジャンボサイズのペットボトルロケットの打ち上げに成功した。生徒たちは3月にも大樹で打ち上げを試み、失敗に終わっていた。「リベンジできてうれしい」と笑顔の輪が広がった。

勢いよく打ち上がるロケット

 水と空気圧で打ち上げるペットボトルロケットの大きさで世界一に挑んだ。ギネス記録は4メートル台だが、非公認記録の7メートル台を目指した。ロケットが5メートル以上打ち上がるのが認定条件。

 翔和学園が用意したロケットは長さ「7.7メートル」。発泡スチロール製で、エンジン部分にビール用の大型ペットボトル(12リットル)を7個使用している。

 午後2時半すぎから打ち上げを行い、1回目、2回目は風の影響などで失敗。打ち上げ角度を調整した3回目でロケットが勢いよく飛び出すと、歓声が沸き起こった。ロケットは認定条件の5メートルを大幅に上回る16.78メートルにまで上昇した。

打ち上げが成功し、教員らと抱き合って喜ぶ生徒

 3月の打ち上げではペットボトルが破裂するなど失敗に終わったが、生徒たちはすぐさま再挑戦を宣言。東京大学や専門家の協力を受けて機体の改良を重ねた。リベンジマッチはサマーキャンプとして企画、生徒に保護者、教員合わせて14人が来町した。

 随行した水川勝利教諭は「ロケットの聖地で成功し大感激。生徒たちは2度の失敗にくじけず頑張った」と興奮気味。同学園と大樹の橋渡しを担ったスペースコタン(大樹町)の小田切義憲社長は「必ず打ち上がると信じていた。今後、巨大ペットボトルロケットのコンテストを開催できたら」と話していた。

 生徒たちは8日まで滞在。7日の歴舟川清流まつりに参加し、ペットボトルロケットの打ち上げデモンストレーションを行う。

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