洋上慰霊 出港中止 荒天予想され停泊船内で【根室】
洋上慰霊の第6陣は2日、荒天が予想されることから出港せず、団員は納沙布岬を視察後、根室港に停泊中のチャーター船「えとぴりか」(1124㌧)船内で慰霊式を行った。また乗船予定者から、また新型コロナウイルス陽性者が出たため、濃厚接触者ともども参加を見送った。コロナ確認は3回連続。道と千島連盟は人数を公表していないが、乗船予定36人中参加者は34人だった。
国後島コースに参加したのは元島民10人と後継者ら計25人、残りは同行者。出港中止を受けて納沙布岬で北方館や北方領土資料館を視察後、根室港に戻り、船内で慰霊式を行った。
島に曽祖父と祖父が眠る国後島泊村善(ぜん)平(べ)古(こ)丹(たん)出身の花原孝さん(80)は、父親の松雄さんや家族の写真を祭壇に添えて手を合わせた。
終戦の1945年、旧ソ連占領後の9月6日に島を脱出した花原さんは当時4歳。仕事の都合で北方墓参をはじめビザなし渡航への参加経験はなく、「ロシアのウクライナ侵攻で当分島へは渡れない」と今回退職を機に初参加した。
洋上での慰霊はできなかったが「至れり尽くせりで感謝している。手を合わせた瞬間、先祖が集まってきたような気になった」と振り返った。
父親の松雄さんは島でも、引き揚げ後も根室で漁業を営むかたわら、詩や短歌をたしなむ風流人だったとし、今回花原さんは父親の詩集「郷愁の詩集」を持参した。亡くなる1年前の76年にまとめたもので、墓石にも彫られている松雄さん直筆の「古里の土をも踏まず友は逝く吾も辿らん同じ道とは」を眺め、「(墓参が)再開されたら必ず行きます」と話していた。
関連記事
餌付けやめて 対策強化 緑ケ丘公園、管理者「条例を」【帯広】
帯広市内の緑ケ丘公園内に生息する野生動物に対する餌付けが、けがや感染症を引き起こす恐れがあることから、同公園を管理する「みどりと花のセンター」(緑ケ丘2)は来園者に餌付けのリスクを周知するなどの...
夫婦の門出に優しい光 北海道ホテルイルミ点灯式【帯広】
帯広市内の北海道ホテル(西7南19)で23日、この時期恒例のイルミネーションの点灯が始まった。優しい明かりが辺りを包み込み、幻想的な雰囲気を演出している。 約2万個のLED(発光ダイオード...
新機材使い車から救出 市消防団29人が訓練 大規模災害想定【帯広】
帯広市消防団(宮坂寿文団長)は24日、帯広消防署柏林台出張所に12分団の代表者29人を集め、大規模災害想定訓練を実施した。団員らは万が一に備え、署員の指導に耳を傾けながら訓練に精を出した。 ...
遺愛学院本館、生徒がご案内 初の一般公開【函館】
遺愛学院(函館市杉並町、福島基輝理事長)は23日、国指定重要文化財「遺愛学院本館(旧遺愛女学校本館)」の保存改修工事がおおむね終わったことから、初めて一般公開した。遺愛高生の有志11人がコンシ...
GLAYのマンホール 排水設備指定業者組合が市に寄贈 尾田栄一郎さんがイ..
函館市排水設備指定業者協同組合(加盟23社、木村謙一理事長)は22日、設立50周年を記念し、函館出身のロックバンド、GLAYのメンバーのイラストが描かれた「GLAY函館マンホール」8組を函館市...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
函館市動物愛護管理センター開所 25日から運用 殺処分減へ【函館】
2道東道阿寒─釧路西 12月22日開通 札幌─釧路市街地直結【釧路市】
3昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
4トラウトサーモン安定的生産に期待込め 浦河港内で養殖試験 浦河町栽培漁業研究会 事業化に向け可能性探る【浦河】
5帯広畜大「ゼニ研」に前田一歩園賞 ゼニガタアザラシの個体数調査継続【札幌】
-
1
高校で卒業式、1623人が門出の日【釧路管内】
2タイ国鉄車両工場長 シンハカーンさん キハ183系を見学 安平
3昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
4釧路市動物園、ライオンのユウキ死ぬ【釧路】
5旧狩勝牧場再生へCF 返礼はソフト食べ放題やツアー 北広牧場【新得】